「こんな事言うのもアレなんですけど」を思ってました。
「こんな事言うのもアレなんですけど……」
コレを実際に使われたらお前はどう思うだろうか?
いまこの言葉に抱いた印象。ソレがそのままぼくへの印象となるだろう。
こんな事言うのもアレだが、この言葉はぼくの口癖なのだ。
自分でコレを言おうと思って言っているわけではない。無意識のヤツだ。口癖とはソウイウものだ。
コノ言葉の持つ意味について考えた。
「アレ」が示す具体的な意味はない……と思われる。むしろ「具体性の打ち消し」なのだ。
そしてコノ前置詞を置いて発言する場合は自信がない場合と自分への責任の低減が目的であろう。
そして興味深いことがあった。コノ言葉の意味を考えると実際に使用するのは話したい相手が自分より立場が上位の者である場合が多いはずだ。自分の責任を問うてくるのは常に上位者なのだから。
しかし思い起こしてみると私がこの前置きを使うのはソレだけではない。むしろ友人間に多いのである。
「コレ言うのもアレなんだけどさ……」がよく出るのだ。
いったい何に遠慮しているのか?アレとは何なのか?ことさら分からない。
しかも結局「コレ」の話すらしないことだってある。全くもって分からない。
そして多分だが「多分」もよく使う。
コレも理由は同じだろう。発言をぼかす姑息な常套句である。
自分の発言に根拠があろうがなかろうが関係なく使ってしまうような気がする。
さらにコレすらも友人間で使っているようだ。つまり自分より下等な生物に対しても使っていることが伺える。
アレもコレも非常に良くない傾向にある発言だ。
こう言うのもアレだけど、いつかきっとどうにかなればいいのにな。